Percision and Order
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NYC 3日目 ソワレ Oslo (オスロ) @ Lincoln Center (2016年度最優秀プレイ作品ノミネーション)

5月13日 ソワレ オーケストラ

今回の旅行のメインイベント! 

なぜかって、それはダーリンというかお友達のDaniel Jenkinsが出演している作品だから。

このプレイは去年リンカーンセンターの小さいほうの劇場 (Mitzi E Newhouse Theatre)で上演されて、大好評だったのでトランスファー (Vivian Beaumont Theatre)が決まり、ブロードウェイでのダンの舞台はできるだけ見るというポリシーなので、ニューヨーク旅行をこの舞台が上演されているときに決定したのだ。

なにせこのプレイはオフブロードウェイ公演から絶賛されていて、ブロードウェイトランスファーはもちろん、その後のロンドン公演までもうすでに決まっている(今年の9月からでRoyal National Theatreで上演されたのち、Harold Pinter Theatreに移って来年の1月まで上演予定)。トニー賞のプレイ部門でも7つノミネーションされていて、最優秀プレイ作品の本命馬といっても過言ではないだろう。

なのに~私は例のごとく忙しさに託けて全然予習していかなかったのよ~。

いや実際今年は公私に渡ってものすごく忙しく、またストレスフルで本来ならNY旅行はルンルンで楽しみのはずが、今回は去年フライトと宿の予約はしたものの、チケットの手配とか直前までほとんどしなくて、いまさらキャンセルするのはもったいないから行った、って感じで、全くシアターゴーアーの名が廃る体たらくだった(けど、もちろん行ったらすっごく満喫したんだけどね)。

この作品は本当にあった歴史的イベントが元になっていて、奇しくもこの日はマチネとソワレの作品が「史実を基にした舞台」ってことになるんだけど、Pacific Overturesはもっとフィクションというかイマジネーションが入り混じっているけど、Osloのほうはほぼ史実に忠実なのだ。でもって中東政治に関心のある日本のシアターゴーアーはあまりいないだろうから、この観劇レポの需要もあまりないと思う(笑)し、日本でも翻訳劇として扱われることはほぼないんじゃないかしら?

でもダーリンが出ている舞台のレポを書かないわけにはいかないから、自分用に書いとくね。

さて問題です。下記のプレイビルのカバーを見てどんなことを思いますか?

って日本人でこれがどこかわかったら、その人は中東マニアかもしれない(笑)。

芝居が始まる前に、まわりに座った人がプレイビルをみて言った一言が決めてです。

「オスロってタイトルなのに、なんでエルサレムの写真があるの?」(この人も予習してなかったんだよね~ははは)


そうこの金色のドームはDome of the Rock (岩のドーム)でエルサレムにある「神殿の丘」と呼ばれる聖域になっている。(以下ウィキより)
現在はイスラム教徒の管理下にあるが、南西の壁の外側の一部だけが「嘆きの壁」としてユダヤ教徒の管理下にある。7世紀末に完成した集中式平面をもつ神殿である。 ユダヤ教キリスト教イスラム教にとって重要な関わりを持つ聖なる岩(Foundation Stone)を祀っている。それゆえ、このドームはその神聖な岩を覆った記念堂であり、礼拝所としてのモスクではない。

だからこの表紙だけで、この地をめぐる紛争の緊張感がただよってきているといっても過言ではないけど、中東問題に興味がない人にはまったく響かないだろうな、とも思う。


a0009909_14042684.jpg





この芝居はそのオスロ合意にたどり着くまでの舞台裏、が合意調印20数年後に当事者のインタビューと脚本家のイマジネーションであらわされている。

オスロ合意についてまたもやウィキからコピペ

主に以下の二点が合意内容とされている。

1.イスラエルを国家として、PLOをパレスチナの自治政府として相互に承認する。

2.イスラエルが占領した地域から暫定的に撤退し5年にわたって自治政府による自治を認める。その5年の間に今後の詳細を協議する。

この1点目に合意を持っていけたのは本当に当時としては画期的だったようだ。

というのも、もちろんそれまでは、色々な国が中東平和を目指して仲介役を果たそうとしていたけれど、パレスチナの代表にはPLOはテロ集団とみなされていたので、一度も参加できていなかったのだ。だからどんな約束が取り付けられていても実質的にはパレスチナでは受け入れられなかった。

そのためノルウエーの外交官とその夫の学者がまったくの第3国の調整人(facilitatorで仲介moderatorではない)としてイスラエルとPLOの話し合い(negotiation)を買って出て、秘密裏 (back door channelnegotiation)、水面下でその話し合いを進めていた、というのがこの芝居のプロットなのだ。

堅い話ながらところどころにユーモアも散りばめて、テンポよく話は進んでいくけれど、少し話し合いが前進したか、と思うとエルサレムやガザで紛争が起きて、一歩前進して二歩下がる、みたいなテンションが続く。面白いのは史実としてオスロ合意は実際に起こったわけで、観客は結果はすでにわかっている。なのにこの話し合いがどう収まっていくのか、こんなにお互いが憎しみあっている国同士でどうやって合意・承認にすり寄せていくのが、観客は緊張感をもって見守っている感じだった。

パレスチナPLOとイスラエルの代理人たちが中心だけれど、他のアンサンブル(ダンも含めて)は二役を兼ねていたりするので、人間関係を把握していないと解り難いかもしれない。でもこのConflict Resolutionというのはなにも中東問題だけでなくて、普遍的なものだと、見ていて何度も思った。

芝居の中でPLOのメンバーが「今初めて実物のイスラエル人に会って話をした」というシーンがある。これは現在のムスリム人排除・差別や、XXX人排除・差別と謳う人にも同じく言えることではないだろうか?XX人は嫌い、憎い、なんていう人に限って実際にその人種を知っているのか、その人種の人から直接何かされたことがあるのか、と聞かれたら答えはNOだろう。自分の、もしくは自分の周りの固定観念やPerception(思い込み)でそのxx人の人たちを敵だと思うようになって、頭の中に描いているxx人を憎むようになる、そういうことがほどんどではないだろうか?

ConflictResolutionの一歩は、まず人と人としての対話をしてみることから始まるのだ。オスロのBack door channelは外交プロトコルを一切無視して、外交上のリップサービスをしない、本音でお互いの主張を言い合い、その激しい議論の中から妥協できるところを見つけていく、というもので当たり前と言えば当たり前なんだけど、政治的介入とか、面子を気にするという外交エゴが平和への道 (path to peace)を阻みがちになると教えてくれる。

正直あまり固いプレイは見たいとは思わないので(とにかく見たいミュージカルが一杯ある場合は特に)、ダンが出演していなかったら見なかっただろう、と思うので、このプレイをOBCで見れたことに感謝している。ダンが出ていなかったとしても作品として今回の旅行で一番見てよかったと思える舞台だった。

トニー賞最優秀プレイ主演男優賞にノミネートされているJefferson Maysは、全くカメレオンのような芸達者という言葉がぴったりな俳優だと思う。彼を前に見たのはA Gentleman's Guide to Loveand Murderで8役演じたときとI Am My Own Wifeでトランスジェンダーを演じたプレイだった。どれも全く違うキャラクターで本当に感嘆する。是非トニー賞も今回受賞して欲しい。



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by quast | 2017-05-31 08:30 | 2017 NY | Comments(2)
Commented by sooim kim at 2017-07-03 21:06 x
この芝居、実は私の知り合いがワークショップの時からドラマターグをしていたということが、数日前に判明してびっくりしてたの。彼女が関わっていたのなら、そりゃ面白くなったはずだわ〜と思いつつ、見に行けなかったのがとっても悔しい。ロンドンに観に行くべきかなー。ご友人のダンさんはロンドンでも出演されるのかしら? もしそうならますますロンドンに行くべきか?
Commented by quast at 2017-07-04 10:36
sooim kim さん そうだったんですか!キャストにもよりますが、是非生で見ていただきたいですね。ダンは次の舞台が決まっているからロンドンには行かないと思います。