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Percision and Order
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インターミッションって?
インターミッションという用語は舞台芸術などで、幕間の休憩という意味です。ここでもホッと一息していってください。

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NYC 3日目 マチネ Pacific Overtures (太平洋序曲) @ Classic Stage Company

5月13日 マチネ


実は私はPacific Overturesを舞台で見るのは初めてで、OBCのCDを持っているのでいつかは見たいと思っていたけれど、なかなか上演されるチャンスの少ないソンドハイムの作品だったので、Classic Stage Company が上演すると聞いたときから是非見たい!と思っていた。CSCのアーティステックディレクターはミニマリストのジョン・ドイルで彼が演出し、リサイター(狂言回し)にはジョージ・タケイがキャストされることがそのときは決まっていた。


たまたまダンの舞台が上演されているときと、POの上演期間が重なっていたのでシングルチケットが発売されてすぐに良席をゲットした(それにしても最近のオフブロードウェイのチケットが100ドル以上してびっくり!)。


しかし先にこの舞台をみていた友人はドイル演出の90分に縮小されたミニマム版が全く気に入らず、私が見たい作品が多くて枠が足りない、と言うとPOだったらチケットを捨ててもいいと思うとまで言っていたほどだ。


でも私は前述のように発売同時にチケットをゲットしていたので、もちろん見るつもりでいた。なのに!なんとPOを見る予定の日に、ずーっと完売続きでこりゃ立ち見券(Standing Room Only)に朝から並ぶしかないかも(ロットもあるけど、全くあたる気ないし)と思っていたDear Evan Hansenが、2日前にひょっこり定価でメゾニンのチケットが出てきたので、ダブルブッキングとわかっていたけど、迷わずチケットをゲットしたため、POのチケットを売りに出すことにした。半額以下にしたにも関わらず、あまりにも急なので引き取り手が見つからず、もったいないな~と思っていて、はたと気がついた。


この劇場はサブスクリプション(メンバー制)のため、もしかしたら交換してもらえるかも、それがだめでもチケット代を寄付すればいい、と思って劇場に連絡したところ、交換OKといわれてすごくラッキーだった。私の元の席はプリミアムで、私が見たいと思っていた日の公演はオンライン上では完売だったから、どんな席かと思っていたら、なんと多分ハウスシートであろうプレミアム席と交換してもらえて感謝感激!


教訓:オフブロードウェイの劇場でサブスクリプションベースの劇場だったら交換してもらえることもあるので、見に行けなくなったらまずはダメモトで連絡してみること!



NYC 3日目 マチネ Pacific Overtures (太平洋序曲) @ Classic Stage Company_a0009909_14010228.jpg

NYC 3日目 マチネ Pacific Overtures (太平洋序曲) @ Classic Stage Company_a0009909_14010315.jpg

NYC 3日目 マチネ Pacific Overtures (太平洋序曲) @ Classic Stage Company_a0009909_14010337.jpg






前書きが長くなったけど、実際のレポはさらっと行きます()

この作品は日本人だったら誰もが知っている黒船来日の歴史上の大イベントを元に、開国を迫られ、変わっていく日本を当時の日本人の視点から見せる、という画期的なミュージカルで、巨匠ソンドハイムの楽曲で、ジョン・ワイドマンの脚本を初演はハロルド・プリンスが演出を手がけて異色の作品ながらトニー賞を10部門でノミネートされ、狂言回し役を演じたマコが最優秀ミュージカル主演男優賞にノミネートされた。

このプロダクションは大胆に(ソンドハイムやワイドマンの許可を得て)2幕ものから1幕90分ものに変更し、またもともと少ないナンバーなのに、Chrysanthemum TeaMarch to the Treaty HouseLionDanceがカットされていて、POファンの怒りを買っている。


またキャストも大幅に減少されていて、ミニマリストだからセットもなく、衣装もみんな現代のモノトーンの服装で、人物の格を表すときに、反物のような布地を裃のように肩からかけたり、着物の帯のように結んだりしていた。四角い劇場の真ん中に舞台があり、その舞台を挟むように観客席が両側にある。劇場の奥のほうにオーケストラが設置してあった。舞台は写真でみえるように、白い床から天井に2つの壁が延びていて、それは調印に使われた半紙をあらわしているそうだ。

舞台も小さく、また役者の歩き方が能のようにすり足のため、役者の動きもだいぶ抑えられていたが、Welcome to KanagawaPlease Hello のコメディの部分はしっかりと押さえられていて演出に暖急がついていたと思う。ソンドハイム自身もとても気に入っているナンバーSomeone in the Treeはこの舞台のハイライトといっても過言ではないほどテンポもパフォーマンスもよかった。


ちなみに、Youtubeにソンドハイムにこのナンバーを作り出したときのインタビュービデオが載っているのだけれど、実際にTreaty Houseでどんなことが起こったか明確な文書が残っていないため、なにがその小屋の中であったのか、を想像でしかも老人が回想で伝えるという手段にした、と語っていて興味深い。このため、今人気のHamiltonのショーストッパーナンバーのRoom Where It Happens もSomeone in the Treeの手法に似ている、という人もいるほどだ。


今年80歳になるジョージ・タケイは狂言回しとはいえ、あまり動かずアンサンブルに溶け込んでいて、やはり年には勝てないのかも、とは思ったけれどジョージが出演すると承諾したことによってPOの上演が可能になったのかもしれないから、それは感謝しないとね。


by quast | 2017-05-29 12:53 | 2017 NY | Comments(2)
Commented at 2017-05-30 02:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by quast at 2017-05-30 04:24
鍵コメさん、どうもありがとうございました!早速訂正させていただきました。
自分の願望を書いていたのかもしれませんね(汗)。
これからも誤報があったらお知らせくださいませ。